加治木島津家の屋方があった場所「加治木郷土館」

「加治木郷土館」の駐車場に到着すると、正面には「加治木図書館」と「加治木郷土館」の門標があり、かなり歴史を感じさせる建物が並んでいます。私が訪れたのはちょうど真夏の暑い夏休み期間で、利用者も多く、親子連れや小中学生が訪れていました。

ここはかつて加治木島津家の屋方があった場所。明治10年の西南戦争では、明治10年9月6日から翌年1月20日まで、鹿児島県の仮県庁がおかれた由緒あるところのようです。

この図書館及び関連施設は、歴史的建造物として文化庁による「登録有形文化財」の指定がなされ、市民の皆さんによって大事に守られてきています。

敷地には、歴史、伝統、文化の重きが伝わる石造物などがかなり多く配されており、市の有形文化財として屋外展示となっているようです。

館内には、加治木島津家、義弘公ゆかりの貴重な資料、展示品が数多く配され、薩摩焼の特徴や歴史もわかりやすく紹介されています。見事な龍門司焼も多く展示され、美術品・工芸品も眺めているだけで心安らぎます。

特筆すべきは、南洲翁直筆の縦書きの「敬天愛人」の書。明治8年(1875)、西郷隆盛から現在の柁城小学校の地に設けられた私学校加治木分校へ贈られた珍しい書とのことです。

じっくりと時間をかけての来館おすすめです。

この記事が気に入ったらいいね!最新記事をお届けします

関連記事